サマーランドの「切り裂き魔」はビキニ女性ばかりを狙う…各地プールはテロ対策なみ

■尻や下腹部に被害 性的欲求満たすため?

 女性たちが切られていたのは、尻のほかに、下腹部など性的な意図を感じさせる場所ばかりだった。いずれも軽傷だが、縫合が必要なほどの負傷もあったという。

 使用された凶器はカミソリのような刃物とみられる。水着ごと切られたケースもあり、捜査関係者は「女性を辱めて、性的な満足を得るための犯行ではないか」と指摘する。

 これまでも施設では、波が出る時間帯にプール内での痴漢被害も相次いでいた。同署がシーズン前、この時間帯のプールの入場制限を要請していた。施設側は、入場制限は見送り、警備員の増員や防犯カメラの設置などの対策を取っていた。

 同署は施設内に設置された防犯カメラ映像の解析を進め、同じ人物が被害者周辺に写っている場合、犯人の可能性が高いとして絞り込みを行っている。

■第二、第三の犯行を警戒 「今度こそ安心してほしい」

 「尻裂き魔」の出現に、夏休みの人出に沸く近隣の大型レジャー施設も警戒を強めている。

 東京都練馬区のレジャー施設「としまえん」では、事件以降、混雑の度合いにあわせて警備員を増員した。同社の担当者は「巡回の回数を増やし、不審人物には積極的に声をかけている」と話す。東京都稲城市のレジャー施設「よみうりランド」では「以前から警察に協力を得ているが、巡回をより強化してもらったほか、不審者情報を募る掲示物を設置した」とする。

 国営昭和記念公園(東京都立川市)のレインボープールでも「警察に巡回を強化してもらい、場内放送で注意を呼びかけている」と警備態勢を練り直した。

 事件を受けて一時休園を余儀なくされていた東京サマーランドだが、夏休みの最後の週末を控え、26日から営業を再開した。

 第二、第三の犯行を警戒し、監視カメラを倍増させたほか、出入り口にゲート式の金属探知機4台を設置。事件のあったプールでは、一度に入れる入場者数を最大650人に制限するなど厳戒態勢で臨む。

 担当者は「テロ警戒の空港と同じ程度の警備をしている。警察にも協力してもらい万全の態勢だ。今度こそ安心してほしい」と強調している。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ