なぜ?どこで?自殺で残った幾つもの「謎」 住民を恐怖のどん底に陥れた発砲男

【衝撃事件の核心】

 両手に拳銃を持った男はカメラに向かって何度も不敵な笑みを浮かべた-。和歌山市の土木建設会社「和大(わだい)興業」で8月末、男性従業員4人を銃で撃って死傷させ、殺人容疑などで全国指名手配された溝畑泰秀容疑者(45)が逃走中に集合住宅に立てこもった事件は、平穏な住宅街で暮らす人々を恐怖のどん底に陥れた。4人はなぜ撃たれたのか、拳銃はどこで入手したのか。溝畑容疑者が自ら拳銃で腹を撃って自殺したため、幾つもの謎が残った。ふてぶてしい態度の一方で弱音も吐いていた溝畑容疑者。銃撃、逃走から18時間近くにわたった籠城を再現した。

 雨の中響いた銃声

 その日、和歌山市内は早朝から大粒の雨が降り注いでいた。8月29日朝、同社事務所内の会議室から銃声が響き、血まみれの男性4人が病院に搬送された。3人が心臓や腹部などの急所に銃弾を撃ち込まれており、このうち石山純副(じゅんすけ)さん(45)が死亡、幸前(こうぜん)啓喜(はるよし)さん(44)も一時意識不明の重体に陥った。

 和歌山県警は、殺人・殺人未遂事件として和歌山西署に捜査本部を設置。まもなく、被害者の証言などから、同社代表取締役の次男で、実質経営者の溝畑容疑者が捜査線上に浮かんだ。

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