相模原刺殺 県と県警に甘い印象も、検証委「限界あった」

 相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が刺殺された事件を受けて神奈川県が設置した第三者検証委員会のまとめた報告書では、県、施設、県警の連携不足が浮き彫りとなった。連携強化に向けては施設側に対し、当事者意識を持って主体的に防犯対策を練るべきだったとした。

 だが、焦点となった県警津久井署が施設側に植松聖(さとし)容疑者(26)の犯行予告を開示しなかったことの是非については「適切ではなかったというべき事情は見当たらない」と言葉を濁した。

 また、県に対しては、施設側が防犯カメラを設置する際に理由を聞かず、「十分に意思疎通する姿勢が必要」と注文を付けるにとどまるなど、日常業務に追われる施設側に責任を押しつけたような報告書に仕上がったともいえる。これでは県と県警に甘い検証内容という印象を与えかねない。

 報告書の位置づけについて、「責任追及が目的ではなく、再発防止のため」としているが、検証委の石渡和実委員長は「捜査情報の壁もあり、限界もあった。(検証しきれなかった部分もあるかもしれないが)現状からすると、こういう形にならざるを得なかった」と総括した。

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