覚醒剤の今年の押収量1トン以上 統計上2番目か 年末年始は「重要なシノギ」

【衝撃事件の核心】

 平成28年に全国の警察が押収した覚醒剤は1トン(末端価格約700億円)を超え、27年の約429・8キロ(同約300億円)の倍以上となっている。警察庁によると、覚醒剤の年間の押収量は統計を取り始めた昭和31年以降、平成11年の約2トンが過去最高。これに12年の約1トンが続いていたが、28年は過去2番目となる見通しだ。蔓延(まんえん)が危惧され、警察当局は取り締まりを強化する。(社会部 尾島正洋)

■清原元選手ら著名人の逮捕相次ぐ

 年末年始は警察や税関の取り締まりが強化されるため、暴力団関係者の覚醒剤の仕入れ値が高騰するというが、暴力団幹部は「需要は多い。年末年始は仕入れ値が高くても、逮捕される危険があっても、重要なシノギ(資金源)だ」と実情を明かす。

 警察庁によると、過去5年の覚醒剤の押収量は25年に約831・9キロと大量押収となったが、それ以外の年は300キロ~400キロで推移。23年=約338・8キロ▽24年=約348・5キロ▽26年=約487・5キロ▽27年=約429・8キロ-となっていた。

 押収量が今年に入って急増したのは、福岡、鹿児島両県警が2月、約100キロを押収したほか、沖縄県警が5月に約597キロを押収。警視庁も7月に約154キロ、10月には約152キロを押収するなど全国各地で大量押収があったためだ。

 今年の押収量は、統計の精査が終わってないため確定していないが、既に1トンを超えており、11年の押収量の1026・9キロを超す見通しとなっているという。

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