ナンバー“ワン”警察犬「ゲルマン号」今春引退へ、大阪府警難事件捜査の相棒

 警察犬の活動として全国で初めて警察庁長官賞を受賞した大阪府警の警察犬「ゲルマン号」(雄のシェパード、10歳)が、今春で引退する。高齢に伴う体力の低下が主な理由。第一線を退く「相棒」に対し、担当の鑑識課員は「寂しいが、お疲れさまと伝えたい」と長年の功労をねぎらった。(矢田幸己)

 1月24日、大阪・舞洲の府警警察犬訓練センター。真っ黒な毛色が目立つゲルマンが自慢の鼻をクンクンさせた。5つの布からにおいをかぎ当てる「臭気選別」。得意の種目といい、一発で見事に正解した。

 ゲルマンは平成19年から府警直轄の警察犬として活動。事件捜査や災害現場での行方不明者の捜索などに出動し、持ち前の嗅覚で存在感を発揮してきた。

 25年には、大阪市此花区で発生した女児連れ去り事件で、ゲルマンが発見した女児の所持品が手がかりとなり、容疑者の逮捕につながった。そうした貢献が評価され、鑑識課などへ長官賞をもたらした。

 お手柄は数知れず。同府阪南市の山中で遭難していた高齢男性を発見したり、連続コンビニ強盗事件の凶器を見つけたりと、府警内部での表彰・受賞回数は実に17回に上る。

 体長約1・5メートル、体重約40キロと府警の警察犬16頭の中で最も大柄だが、つぶらな瞳が愛らしく、イベントではいつも人気者。活躍を知った小学生からファンレターが届いたこともある。

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