都議会百条委 キーマン浜渦氏「知らない」…都議に矛先「ストーリー作るな」強気答弁

 「残念ながら私への報告は一切ない」。豊洲市場問題で東京ガスとの用地交渉のキーマンとされてきた元東京都副知事、浜渦武生氏は19日の都議会百条委員会で、東ガスと都が行った交渉の核心部分への関与を否定した。当時は東ガスが土壌汚染対策を全て実施するとの認識だったとし、都が多額の費用を投じた経緯も「知らない」などと繰り返し答弁。追及する都議に「不届き」「ストーリーを作らないで」と言い返すなど、強気の姿勢を貫いた。

 ■「私は知らない」 

 「水面下交渉の裏の結論です」。公明党の谷村孝彦都議は「『水面下交渉』の内容」と書かれたパネルを委員会室で示し、目の前に座る浜渦氏に向かって断言した。

 公明などが水面下交渉の“象徴”と位置づけて問題視したのは、都幹部と東ガス幹部の署名が入った土壌汚染対策などに関する平成13年7月18日付の確認書。浜渦氏が交渉役につき、「水面下でやりましょう」と発言してから約9カ月後に締結されたものだ。

 東ガス側が法令に沿って策定済みだった計画に基づき、土壌汚染対策を実施することを明記。汚染処理の範囲が限定的になっている内容で、汚染を残すことになった。記録上、この確認書を根拠に東ガスは追加負担に難色を示し、最終的には「瑕(か)疵(し)担保責任の放棄」に行き着く。しかし、その存在は長年、公にされてこなかった。

 「私は知らない」。浜渦氏は強い口調で確認書への自らの関与を繰り返し否定。交渉に携わったのは13年7月6日の移転に関する基本合意締結までで、それ以降は知事本局に引き継ぎ、報告は受けていなかったと主張した。複数の部長級の幹部が交渉の内容を報告したという記録を突きつけられたが、「局長ならあり得るが、担当部長がくるなんてあり得ない」と強気を崩さなかった。

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