行列のできる別格串カツ店 犯した“禁じ手” 留学生の違法労働が常態化

【衝撃事件の核心】

 ■アルバイト集まらず 外国人客増加に対応

 大阪を代表する人気串カツ店で違法労働が常態化していた。法定基準の労働時間を超えて留学生を働かせたなどとして、大阪府警が3月、入管難民法違反(不法就労助長)などの疑いで、人気串カツ店「串かつだるま」を運営する「一門会」(大阪市浪速区)の幹部6人と法人としての同社を書類送検した。外国人観光客の増加で行列も珍しくない「だるま」。多忙を極める店内を切り盛りするために手を染めたのは、留学生を違法な労働力として利用する“禁じ手”だった。

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 こわもての職人をイメージしたマスコット人形が客を出迎える。満席の店内では、揚げたての串カツが次々とテーブルに運ばれていく。「串カツ激戦区」として知られる大阪・新世界(同区)の一角に、「だるま新世界総本店」がある。

 だるまは大阪市内を中心に16店舗を展開。新世界には総本店のほかにも3店舗を構え、「人気は別格」(地元関係者)という。呼び込みが声をからす他店を尻目に、行列ができるのはいつもの光景だ。

 一門会のホームページなどによると、だるまは昭和4年に創業。店主の病気で閉店の危機にさらされたが、元プロボクサーで大阪出身の俳優、赤井英和さんらの働きかけもあり存続。赤井さんの出身高校でボクシング部の後輩だった現在の社長(55)が総本店を引き継いだ。

 創業当時から暗黙のルールだったソースの「二度漬け禁止」をアピールして店舗を拡大。押しも押されもせぬ人気店へと成長しただけに、通天閣近くの一門会本社に大阪府警が家宅捜索に入った昨年11月17日、地元では衝撃が広がった。

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