シリア攻撃 米ミサイル攻撃に日本在住のシリア人ら懸念「市民や市街地、攻撃しないで」

 米国のトランプ政権がシリアのアサド政権の空軍基地をミサイル攻撃したことを受け、日本在住のシリア人や関係者からは、一般市民へ被害が及ぶことを懸念する声が上がった。

 約10年前に来日したという日本在住のシリア人、フサームさんは「アサド政権は繰り返し化学兵器を使用してきたと考えており、米国が軍用機や軍事施設を攻撃するのはやむを得ないことだと思う。しかし、市民や市街地は攻撃しないでほしい」と心配そうに話す。

 2011年にシリアで内戦が始まって以降、故郷に帰れない状態が続いており、「全ての市民の安否が気がかりだ。早く民主的で、平和な国になってほしい」と胸の内を明かした。

 シリア産のせっけんの輸入や販売を行っている「アレッポの石(せっ)鹸(けん)」(東京都福生市)の共同代表、太田昌(まさ)興(おき)さん(47)によると、シリアにある同社の現地工場では約30人のスタッフが働いている。今回、工場に被害はなかったが「今後どうなるのか分からない」と案じ、「シリアでは内戦状態が日常と化しいる。とにかくスタッフが無事であっていてほしい。早く平和が訪れることを祈っている」と話した。

 紛争地域の子供たちに医療支援などを行ってきた国際NGO組織「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(千代田区)の田代範子広報マネジャー(49)は「今回のことがきっかけで紛争が激化し、子供たちが犠牲になったり、支援活動が滞たりすることを心配している」。田代広報マネジャーは、内戦が続き、日常的に空爆などにさらされている子供たちの精神的ストレスは大きいとした上で「子供たちを守るために、国際社会の働きかけによりシリア国内の永続的な停戦が実現するよう願う」と訴えた。

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