謎が深まる3.8億円強奪事件 駐車場の把握、異例の大金所持…なぜ?

 福岡市中央区天神で貴金属店勤務の男性が銀行で引き出したばかりの現金3億8400万円を強奪された事件は、待ち伏せするなど被害者の行動を事前に把握していた「狙い撃ち」の犯行の可能性が浮上した。だが、犯人グループが現金の引き出し時期や襲撃現場となった男性が利用した駐車場をどう把握したのか。また、業界では多額の決済は口座取引が一般的で大金所持は異例とされており“謎”も深まっている。 

 男性が金塊を買い付けるため、東京都内から福岡入りしたのは18日。襲われたのは2日後の20日だった。

 犯行グループは、なぜ引き出し時期を把握できたのか。奈良女子大生活環境学部の岡本英生教授(犯罪心理学)は「会社内部と接点があった可能性もあるのではないか」と指摘する。

 これまでも、男性は何度も福岡に仕事に来ていて銀行側に事前に多額の引き出しを伝え、19日と20日の2日に分けて窓口を訪れ、約1億9千万円ずつを引き出していた。

 現金はあらかじめ用意したキャスター付きのキャリーバッグに詰めたという。最終的な重さは約40キロ。1人で持ち運ぶのは容易ではないバッグを、男性は20日白昼、1人で約120メートル引っ張り、道路反対側に止めていたレンタカーまで運んだ。

 そして後部座席に入れようとしたところを2人組の男に襲撃され、バッグを奪われた。男らは、同じ駐車場に止めていたワゴン車で逃走した。

 なぜ、周囲に多くの駐車場がある中で、男性がレンタカーを止めた場所も分かっていたのか。岡本教授は「尾行したり、いつ、どこを車などで通過したりするのかも把握していたとみられる」との見方を示している。

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