赤ケバブ、青ケバブの熾烈な客引き…全国初の摘発で仁義なき“六本木ケバブ戦争”に幕?

 【衝撃事件の核心】

 東京・六本木のケバブ店で強引な客引き行為をしたとして、警視庁麻布署は風営法違反容疑で、トルコ国籍の20代の兄弟を逮捕した。2人はクルド系トルコ人で、いずれも「赤ケバブ」と呼ばれる別々の店舗に勤務。2店の間には、クルド系と対立するトルコ人が経営する「青ケバブ」の店があり、客の取り合いで通行人の女性に抱きつくこともあったという。周辺では110番通報が相次ぎ、同署が3店舗に警告する異例の事態に。レストランの客引き行為に同容疑が適用されるのは全国初のケースで、過熱する一方だった“ケバブ戦争”は終幕を迎えるのか。

 ■抱きついて足止め

 深夜も多くの酔客や外国人が行き交う、六本木駅前の路上。大通りに面した赤い看板のケバブ店。ケバブは中東を中心に食べられている肉料理で、店の外側にはメニューの写真がびっしりと貼られており、夜の街でひときわ目立っている。店内には大きな肉の塊がつるされ、そこからそぎ落とされた肉がケバブになる。そんな店の前には、ひときわ陽気でフレンドリーな客引きの兄弟がいた。

 「ねぇねぇねぇ」「オー、大先輩」「ケバブ食べよ」「めちゃくちゃうまいよ」「ビール、ビール、ビールだけだよ」-。通行人の前に両手を広げて立ちふさがり、何度断られても腕や腰をつかんで離さない。女性に抱きついて無理やり足を止めさせることもあり、その姿はもはや親近感というより恐怖感を抱かせるものだった。

 クルド系トルコ人の兄弟は、親族が経営する別々のケバブ店で客引きとして勤務。両店は平成23年2月と28年7月にオープンし、看板が赤色なので通称は「赤ケバブ」だった。一方、50メートルほどしか離れていない両店の間には、23年7月にクルド系トルコ人と対立するトルコ人がケバブ店を出店。同じく看板の色から、「青ケバブ」と呼ばれていた。

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