中国に続き九州で2度目の「線状降水帯」形成 大分県にも特別警報 「これほどの大雨珍しい」

 福岡県で出された大雨特別警報について気象庁は5日、島根県で午前中に出された特別警報と同様、梅雨前線の南下により、狭い範囲に長時間大雨が降り続く「線状降水帯」が形成されたとの見解を明らかにした。前線の南下に伴い、同じ日に2度、線状降水帯が出現した。同庁は福岡県と隣接する大分県にも特別警報を追加発表。「重大な危険が差し迫った異常事態」として土砂災害や河川の氾濫、浸水害に最大限の注意を呼びかけている。

 九州北部では午後1時半ごろから、1時間80ミリ超の猛烈な雨が各地で降り、大分県日田市などで数年に一度の大雨が降ったとして「記録的短時間大雨情報」を断続的に発表。レーダー解析で110~120ミリを超す雨が各地で降ったとみられる。

 気象庁によると、5日午前中に中国地方上空にかかっていた梅雨前線が島根、広島両県に大雨を降らせた後、午後にかけて九州北部周辺へ南下。前線に向かって太平洋高気圧の縁を回る暖かく湿った風が吹き込み続けた上、北西からの風が福岡県南部周辺で収束し、逃げ場を失った水分が次々と上昇気流に乗って、積乱雲を発達させたという。

 九州地方で降っている大雨について、記者会見した同庁予報課の梶原靖司課長は「30年以上予報業務に携わっているが、これほどの多量の雨が相次ぐのは経験上、珍しい」と話した。

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