九州豪雨 5年前にも豪雨災害 濁流一気、土砂えぐる

 台風や豪雨により、甚大な被害を引き起こした水害は近年も相次いで発生している。九州北部では平成24年7月の大雨で、河川の氾濫や土石流などによって死者30人、行方不明者3人の被害を出している。

 28年、最大震度7の地震に2度も襲われた熊本県では同年6月に、豪雨被害が発生。県によると、5人が地盤の緩みが原因とみられる土砂崩れに巻き込まれ、死亡している。

 27年9月の関東・東北豪雨では、台風の影響で茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊。国土交通省によると、常総市の面積の3分の1に相当する約40平方キロメートルが浸水し、市役所も孤立した。浸水被害がほぼ解消するまで10日を要した。

 また、70人以上が犠牲になった広島市の土砂災害(26年8月)は、避難勧告の発令前に土砂災害が発生したことが、被害を拡大させたとされた。

 東京都の伊豆大島では25年10月、台風による記録的大雨があり、土石流が発生。30人以上が死亡している。

 奈良、和歌山、三重の3県で、計88人の死者・行方不明者を出したのが23年9月の紀伊半島豪雨だ。被災地では、山の斜面が岩盤ごと崩れる「深層崩壊」も起き、集落の孤立などが相次いだ。

 今回の大雨について、片田敏孝・東京大特任教授(災害社会工学)は「2年前の関東・東北豪雨でも線状降水帯が多発して被害が広がったが、今回は梅雨前線があるため、線状降水帯が居座る時間がより長くなる可能性が高い」と指摘。「今後の線状降水帯の動き次第では、熊本、佐賀、長崎、宮崎の山間部および過去に水害のあった地域は、事態が深刻化しないうちに早めの避難を心がけるべきだろう」と話していた。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ

    どう思う?

    「どう思う?」一覧