バカラ賭博の「負け客勧誘で報酬」…勝ったら「損失補填」新手詐欺のワナ

■見知らぬ男からのメールが詐欺への入口

 「初めまして、仕事の関係で○×に引っ越しすることになりました」

 昨年8月、被害者の男性に見知らぬ男からこんなメールが届いた。

 メールの受信先は、男性がインターネットの会員制交流サイトに公開していたメールアドレス。文面はこう続いていた。

 「僕は今まで仕事ばかりしてきたので、正直、友だちがいません。これからは遊びも充実しながら生きていこうと思います」

 興味を引かれた男性は男に返信。1カ月ほどメッセージのやり取りを続けて意気投合した2人は東京・銀座で会うことになった。

 待ち合わせ場所に現れた男は高級ブランド品を身につけ、「いかにも羽振りが良さそうな身なり」(捜査関係者)だったという。

 気前よく食事をごちそうした男は男性と再会を約束する。落ち合ったのは観光客でにぎわう東京・浅草の雷門。男は会うなり、「面白い所がある」と男性を雷門からほど近いマンスリーマンションに案内した。

 6帖の部屋にはバカラ台が置かれ、カードを配るディーラーや客もいた。

 「俺らはこれでもうけてる」。そう自慢げに話した男こそ、警視庁が詐欺容疑で逮捕した4人組の一人で犯行を主導していた35歳の男だった。

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