九州豪雨 「ここから動けないのがしんどい」「休めた感じがしない」降り続く雨、避難者ら眠れず

 九州北部を襲った記録的な豪雨で避難所に身を寄せた住民たちは7日、一向にやむ気配のない雨のなか、2日目の不安な朝を迎えた。甚大な被害の実態が明らかになってくるとともに、安否が分からない被災者数も増えている。避難者らは家族や知人の無事を願いながら、不自由な生活を何とか乗り越えている。

 福岡県朝倉市の市立杷木(はき)中学校には7日午前6時現在、97世帯173人が身を寄せている。降り続く雨のなか、被災者たちは眠れぬ夜を過ごした。

 「食べ物はあるけど、移動手段もないしここから動けないのが一番しんどい」。家族3人で避難した無職女性(82)は6日夜、体育館の一角に敷いた毛布に座り込み、ため息をついた。支給されたビニールシートに寝転がり、携帯電話の画面に見入る人の姿も多く見られた。

 疲労のためか会話をする避難者は少なく、重苦しい雰囲気が漂う。蒸し暑い室内では、複数の扇風機が静かに風を送っていた。ある教員は「窓を開ければ虫が入ってくる。みんな我慢している」と語った。

 住んでいた団地の1階部分が土砂で埋まり、他の住人ら20人以上で避難した末次綾子さん(45)は「ある程度の生活用品は用意されているので助かっている。ただ、今夜は風呂に入れそうにない」と話す。市内では温泉や入浴施設が無料開放されているが、高齢者や病気の人は気軽に足を運べない。

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