日航機墜落32年 遺族照らす520の光 花手向け、犠牲者しのぶ

 520本のろうそくの火が、遺族の顔をオレンジ色に照らし出した。日航ジャンボ機の墜落現場「御巣鷹の尾根」の麓にある群馬県上野村の「慰霊の園」で12日夕に開かれた追悼慰霊式。黒い服を身に着けた遺族らは揺らめく火を見つめ、32年前に犠牲になった家族をしのんだ。

 日中、厳しい日差しを放った太陽が雲に隠れ、心地よい風が吹く夕暮れ。昼間は尾根にある墓標を訪れていた遺族の多くは、着替えて式に臨んだ。白い花を手向けた参列者は、暗くなり始めた午後6時半すぎから、ろうそくに火をともした。

 夫の西川忠男さん=当時(43)=を亡くした淑子さん(68)=大阪府吹田市=は「毎年参列しているが、事故を思い出すと今でも涙が出る。今では息子夫婦や娘夫婦も慰霊登山に来てくれている。来年も参加するつもりだ」とかみしめるように語った。

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