盗難PC廊下に約3カ月「放置」 甘い危機管理 ずさん防衛省

 東京都新宿区の防衛省本省からノートパソコン17台などを盗んだとして窃盗の疑いで陸上自衛隊通信学校(神奈川県横須賀市)の職員、須田克敬容疑者(42)=千葉県大網白里市駒込=が逮捕された事件で、パソコンなどは本省12階の防衛政策課の前の廊下に約3カ月も置かれていたことが7日、防衛省関係者の話で分かった。機密情報を扱う防衛省でのずさんな物品管理の実態が明らかになった。

 盗まれたパソコンは未使用で、現時点では情報漏(ろう)洩(えい)はないとされるが、防衛省では過去に情報流出が何度も問題となっており、管理体制が厳しく問われそうだ。

 事件を受け、本省では7日、盗まれた物品の有無を確認するとともに、物品と職場のカギの管理を徹底するよう口頭指示が各部署に出された。廊下に置いてあるコピー用紙やプリンターのトナーを室内で保管することも指示された。

 本省ではそうした物品を廊下に置くことが常態化していたが、「パソコンを置くのはずさんすぎる」(防衛省幹部)と指摘される。

 一方、今回の事件で最も問題視されているのは、盗まれた場所だ。

 パソコンは今年3月から6月の間、防衛政策課の前の廊下に置かれ、須田容疑者は4月から5月にかけて盗んだとみられている。同課は防衛省内局の中枢で扱う機密情報も多く、保管されていた廊下まで入っていくには、ICチップ付きの身分証が必要になる。

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