事件から13年 なぜ捜査線は動いた 茨城女子大生殺害は偶発的犯行か 見えぬ全容

 原田さんは交友関係が広かったことから、県警は当初、顔見知りによる犯行の線を重視。大学やサークルの関係者ら約1万人から話を聞いたが、犯行への関与が疑われる人物は見つからないまま月日が流れていった。その後ものべ約3万4千人の捜査員を投入し、集まった情報や証拠品を一つ一つ再検証するなど、地道な捜査が続いた。

情報提供で“動き”

 「事件について、話している人物がいる」。

 事件発生から10年ほどたったある日、県警稲敷署に置かれた捜査本部にそんな情報が舞い込んできた。その後の調べで捜査線上に浮かび上がってきたのは、当時10~20代で、フィリピン国籍の男3人。そのうち2人は事件から3年後にすでに出国していたが、1人が現在も国内にいることが判明した。事件当時、原田さんの住んでいた阿見町に隣接する土浦市に居住し、遺体発見現場近くの工場に勤めていた経歴のある男-。それが、ランパノ容疑者だった。

 県警はランパノ容疑者を重要人物として、本格捜査を開始。そしてついに、最新の科学捜査がその見立てを決定的なものにした。原田さんの遺体に付着していた複数の男のDNA型が、ランパノ容疑者らのものと一致。これが決め手となり、県警は今月2日、殺人と強姦致死の容疑で、ランパノ容疑者を逮捕した。「容疑者の特定に時間がかかったが、ようやくたどり着いた。安堵している」。逮捕の一報を受け、元捜査幹部の一人はそう打ち明けた。

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