「あなたの人相が恥ずかしい」裕福な生活夢見て来日した中国人夫婦の亀裂と悲しき末路

■カネを求める妻、仕事に没頭する夫

 楊さんも別の場所で働いていたため別居していたが、周被告が鳥取を出た後は同居を開始。28年6月からは殺害現場となった東京・西日暮里のマンションに暮らす。ところが同居後は、楊さんの態度が「別人のようになった」と周被告は主張する。

 「(周被告の)人相が悪いのが恥ずかしい」「生きている間に遊んでお金を使わないと」。容姿でののしられることもあれば、2人の夢をあっさり裏切る発言もあったという。稼ぎを得て気持ちが変わったのか、理由は分からない。2人の会話はなくなった。

 しかし周被告は「稼ぎのため」に我慢する。このころは青果市場で、早朝から遅くまで休みなく働いていた。

■「15万円じゃ足りない」

 まもなく事件は起こる。

 「15万円ほしい」

 6月21日、楊さんが周被告に金を求めた。周被告が口座から引き出した現金を渡したが、22日には「15万円じゃ足りない」と怒り、「ダイヤの指輪を買う。足りない」と求めたという。貯金という2人の目標は「もうなくなったようでした」と周被告は振り返る。

 そのまま口論になり、周被告が掛け布団を楊さんにかぶせた上、口の辺りを手で圧迫。しばらく力を込めた後、楊さんが動かなくなっていることに気付いた。その後、スーツケースに楊さんの遺体を詰め、京浜運河に投棄したのだった。

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