調布墜落事故、遺族が提訴 「都のずさん管理原因」

 平成27年に東京都調布市の民家に小型飛行機が墜落し3人が死亡した事故で、現場に住んでおり犠牲となった鈴木希望(のぞみ)さん=当時(34)=の母、宏子さん(61)が13日、飛行場の使用許可を出した都などを相手取り、計約1億1千万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。

 訴状によると、小型機は27年7月26日、調布飛行場を離陸直後に墜落。運輸安全委員会は今年7月に公表した調査報告書で、重量超過の機体で速度不足のまま離陸し、上昇中に機首を上げ過ぎたことが速度低下につながり墜落した可能性が高いとしている。

 原告側は、事故で死亡した機長は操縦技術の維持を図る「慣熟飛行」として飛行場使用許可を申請したが、実態は調布飛行場で禁止された「遊覧飛行」だったと指摘。許可した都には過失があるとしている。

 その上で、機長の所属していた「シップ・アビエーション」、機体の管理・整備を行う「日本エアロテック」とともに、慰謝料などを支払うよう求めている。

 東京・霞が関の司法記者クラブで会見した宏子さんは「都が許可を出さなければ事故は起きなかった。原因を究明し、娘の無念を晴らしたい」と話した。都港湾局は「訴状の内容を確認できていないのでコメントできない」としている。

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