ユーチューバーの仮想株式「VALU」売り逃げで物議 「市場の番人」関心も法規制の対象外 危うい一面も

 個人が仮想株式を発行し、仮想通貨に換算して売買できる「VALU(バリュー)」と呼ばれるサービスが物議をかもしている。動画投稿サイト「ユーチューブ」に自作の映像を配信する人気ユーチューバーの男性が、ツイッターの投稿で期待をあおって価格をつり上げ、高値で売り抜ける「売り逃げ騒動」が起きたためだ。VALUの利用者は拡大の一途だが、金融関連法令の対象外で、新サービスゆえの危うさも。市場関係者の間では、利用者保護の観点から自主規制のあり方や、法整備を求める声が出ている。(社会部 大竹直樹、山本浩輔)

まるで風説の流布?

 「詐欺的だ」「風説の流布じゃないか」。今年8月、登録者266万人超(当時)の有名ユーチューバーの男性に対し、こんな非難が集中した。最新ゲーム機を100人にプレゼントしたり、1千万円超の馬券を購入したりといった動画で人気を集めていた有名ユーチューバーに何があったのか。

 きっかけはツイッターの投稿だった。男性は8月9日にVALUに“上場”すると、ツイッターに「株主優待」を示唆するかのような利用者の期待をあおる書き込みをしたというのだ。

 運営会社「VALU」(東京都渋谷区)の関係者によると、男性の書き込みによって「VA」と呼ばれる仮想株式に買い注文が集まり、男性の価値は約8倍に高騰。だが、男性は自己保有のVAを売却したため価値が急落したという。

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