オウム事件ではすでに13人が死刑確定

 オウム真理教は神格化された元教祖、麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(62)の下、組織的な重大事件を繰り返し、これまでに13人の死刑が確定した。一連の刑事裁判は一度は終結したが、菊地直子元信者ら特別手配されていた3人が逮捕され、いずれも裁判員裁判で審理された。

 教団では「正大師」「正悟師」といった序列を作り、ホーリーネーム(教団内の宗教名)を与えるなどして、財産の寄進や信者の勧誘を競わせたほか、薬物などを使って信者をマインドコントロール。やがて武装化を進め、教団内に省庁制を導入、疑似国家的な組織を形成した。一連の事件のうち、坂本堤弁護士一家殺害事件(平成元年)、松本サリン事件(6年)、地下鉄サリン事件(7年)-の3大事件のいずれかに関与した13人の死刑が23年12月までに確定している。

 菊地元信者は地下鉄サリン、VX殺傷の両事件についても殺人と殺人未遂容疑で逮捕されたが、嫌疑不十分で不起訴処分となり、東京都庁郵便物爆発事件についてのみ、殺人未遂幇助(ほうじょ)罪などで起訴された。

 7年の目黒公証役場事務長拉致事件などで逮捕監禁罪などに問われた元幹部、平田信受刑者(52)は最高裁で懲役9年が確定。地下鉄サリン事件などで殺人罪などに問われた元信者、高橋克也被告(59)は1、2審で無期懲役とされ、上告中。

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