流出仮想通貨、分散先は20アドレス 追跡攪乱か、便乗詐欺も

 約580億円相当の仮想通貨「NEM(ネム)」が取引所大手コインチェック(東京)から流出した問題で、流出先の口座アドレスから新たに別の約10アドレスにネムが送金されたことが31日、分かった。分散先は計約20アドレスとなり、追跡を攪乱(かくらん)する狙いとみられる。短文投稿サイトのツイッターでは流出トラブルの不安に乗じた詐欺とみられる行為も発覚し、警察が注意を呼びかけている。

 インターネット上で確認できる取引記録によると、新たな送金があったのは、1月30日午後10時半すぎから約30分の間。最初の流出先のアドレスから約10のアドレスに向けて、ネムが100単位ずつ、約10回にわたり送金された。

 コインチェックが顧客から預かっていたネムは、26日未明に特定のアドレスに流出し、その後、同日中に計9アドレスに分散して送金されていた。30日の送金を含めると、分散先のアドレスは計約20となった。

 ネムを扱う国際団体「ネム財団」などはネットワーク上でアドレスを監視しており、新たな送金を確認したと説明している。

 流出したネムの現金化は確認されていない。ただ、一連の送金は監視の攪乱を狙ったものとみられ、あまりに多くのアドレスに分散すると、追跡作業が難しくなり、資金が回収できなくなる恐れもある。

アクセスランキング

もっと見る

ピックアップ