だました相手からさらに搾り取る… 「親心につけこむ卑劣な手口」架空コイン詐欺

 最初の詐欺の舞台となったのは、当時、「若山」と名乗っていた薬師神容疑者が20年8月に東京都港区で創業したコンテナ販売会社だった。

 薬師神容疑者らは別の勧誘業者と連携。24年11月ごろから70代以上の高齢者を“メーンターゲット”として、コンテナの所有権を販売する事業をスタートさせた。勧誘の名目として、23年3月に発生した東日本大震災を使った。

 「震災の影響でコンテナの需要が広がっている」「出資すれば運用益を還元する。安定して配当が得られる」などと誘いかけ、コンテナのリース事業への出資を呼びかけた。コンテナ1基の値段を500万円とし、それを10口に分割。1口50万円で所有権を売りさばいていたという。

 だが、香川県などでの強引な勧誘手法が問題視され、25年5月、同県から業務停止命令を受けて事業は破綻。集めた出資金の多くは返還されないままとなった。

 関係者の男性は「彼ら(詐欺グループ)は、名簿業者から入手した名簿を基に、心身に障害を抱えた子供を持つ高齢者を中心に勧誘を繰り返していた。子供の将来を心配する親心につけこんだ格好だ」と振り返る。

詐欺ツールは、コンテナ→仏具→偽コイン

 しかし、薬師神容疑者らの手口はこれで終わりではない。

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