重体の元二重スパイ、毒物テロと断定 英外相、露関与なら「断固たる措置」

 【ロンドン=岡部伸】西側に情報を漏らした二重スパイとしてロシアで服役中に、米露の「スパイ交換」で英国に亡命したロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)のセルゲイ・スクリパリ元大佐(66)が英南部ソールズベリーで意識不明の重体で発見された事件で、ロンドン警視庁は6日、何者かが毒物を投与して暗殺をはかったテロと断定、本格捜査に乗り出した。

 ジョンソン英外相は同日の下院での演説で、犯人を断定するのは時期尚早としながらも、2006年にロシアのプーチン大統領に批判的だったロシア連邦保安局(FSB)の元中佐リトビネンコ氏が放射性物質ポロニウムの投与によってロンドンで毒殺された事件との「類似性」に言及。ロシア政府の関与が判明した場合、「断固たる」措置を取ると警告し、ロシアで6月から開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)について「当局者や高官の派遣が予定通り行われると考えにくくなる」と述べた。

 これに対し、在英ロシア大使館は声明で「あたかも捜査が終了し、ロシアに責任があるとの結論が出されたかのような発言だ」と批判。ロシア外務省のザハロワ報道官もジョンソン氏の発言を「野蛮」と非難した。

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