オウム死刑執行 「弟子からの告発」が続き…やがて何も語らなくなった麻原死刑囚

 1995年9月、移送される松本智津夫死刑囚=警視庁

 1995年9月、移送される松本智津夫死刑囚=警視庁

 麻原彰晃死刑囚が設立したヨガ道場を母体に発展したオウム真理教は、高学歴で当時の社会に批判的だった若者を中心に信者を増やしていった。疑似国家的な省庁制を導入、「神聖法皇」として君臨した麻原死刑囚だが、公判では不規則発言を繰り返し、やがて口をつぐむようになった。

 教団の前身の宗教団体「オウム神仙の会」は昭和59年2月に設立された。熊本県出身の麻原死刑囚が上京してヨガ道場を開き発展させた。当初、信者は十数人だったが、チベット仏教をうかがわせる教義や神秘性が信者の心をとらえた。

 1995年5月、逮捕された松本智津夫死刑囚=山梨県上九一色村(当時)

 1995年5月、逮捕された松本智津夫死刑囚=山梨県上九一色村(当時)

 麻原死刑囚は「尊師」として神格化され、出家信者は「正大師」「正悟師」などの序列でピラミッド型の階級社会を形成。幹部信者にはホーリーネーム(教団内での名称)が与えられるとあおり、財産の寄進や信者の勧誘を競わせた。教団内では「イニシエーション」(秘儀伝授)と称し、薬物などを使ったマインドコントロールも行われた。

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