なぜこの時期に?なぜ7人? 慶事・五輪控え年内決着 オウム死刑執行

 麻原彰晃死刑囚らの死刑執行は、なぜこの時期になったのか。

 死刑囚については、共犯者の逃亡中や公判中には執行をしない運用がなされてきた。今年1月、地下鉄サリン事件で麻原死刑囚らの共犯者にあたる高橋克也被告の裁判が終結したことで、このハードルは越えた。

 今年3月には、死刑囚13人のうち7人について、東京拘置所から執行施設のある5拘置所に移送。執行準備の一環であることは明らかだった。

 一方、来年は4月末に天皇陛下が譲位され、5月1日の皇太子さまの即位・改元に伴う行事も相次ぐため、「慶事が続く年の執行は回避すべきだ」(法務省関係者)との見方があった。

 再来年には2020年東京五輪・パラリンピックと、京都で開催される「国連犯罪防止・刑事司法会議」(コングレス)が予定されている。欧州を中心に死刑制度反対国も多く来日する国際イベントを控えた時期の執行も、外交上、適切ではないとの考えも広がった。その結果、「年内執行は法務省の命題」(政府関係者)となった。

 9月には自民党の総裁選が予定され、法相が交代する可能性がある。法相によっては執行命令に難色を示すケースもあることから、法務省は過去3人の執行を命じている上川陽子法相下での執行を検討。7月下旬に中央省庁の大型人事を控えていることや、11日から安倍晋三首相が外遊することなども踏まえ、日程が固まったとみられる。

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