オウム死刑執行 増える信者、続く警戒 公安、26施設立ち入り

 麻原彰晃死刑囚らオウム真理教元幹部7人の死刑が執行されたことを受け、公安調査庁は6日、後継団体の「アレフ」「ひかりの輪」と、アレフから分裂した新団体の動向を把握するため、14都道府県の26施設を立ち入り検査した。

 警察は警戒態勢を強化。一部の警察本部で警備連絡室を設置し、機動隊の緊急展開も含めて不測の事態に備えた。管内に麻原死刑囚の妻や娘の居住先を持つ埼玉県警では警備公安部門の捜査員を特定の警察署管内に集中投入し、関係者らの動静情報の収集にあたった。

 警視庁は東京拘置所(東京都葛飾区)や法務省周辺に機動隊を派遣。都内にある後継団体の施設周辺にも警察官を派遣し、警戒にあたった。公安部は「情勢に応じ、関連情報の収集や所要の警戒警備を的確に推進する」との異例のコメントを出した。

 オウム真理教は地下鉄サリン事件を起こした平成7年に宗教法人格を剥奪されて以降、教団名を変更するなど、さまざまな生き残り策を弄してきた。

 11年末には後継団体を観察対象にする団体規制法が施行。同法の観察対象となった翌12年には古参信者が中心となり、「アレフ」を立ち上げた。その後、路線対立が先鋭化し、上祐史浩氏(55)が19年に新団体「ひかりの輪」をつくり分派。さらに、27年に麻原死刑囚の次男の教団復帰をめぐりアレフが再分裂した。

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