西日本豪雨 街が水没、濁流の痕跡…倉敷市真備地区上空ルポ

 茶色い水はまだ、街の至るところを覆っている。屋根の上には壊れた家具やがれきが積み上がり、ピーク時の尋常ではない水位をうかがわせた。地区の約3割が浸水し、一時は千人以上が建物の屋上に取り残された岡山県倉敷市真備町(まびちょう)地区。堤防の決壊から3回目の朝を迎えた9日午前、一帯をヘリコプターから取材した。

 雨雲は去り、太陽の強い日差しを泥水が反射している。一時氾濫した小田川の堤防の上には国土交通省のポンプ車が何台も連なり、住宅地から吸い上げた水を白いホースで川に向かって排水していた。

 1階部分が水没し、患者らが孤立していた「まび記念病院」。すでに水は引いており、近くに車を止めて出入りする人の姿も見られた。排水が進み、地区のほとんどの住宅は、床下ほどまで水位が下がっているように見えた。

 一方で、壊れた家の梁(はり)や柱だろうか、押し流された材木や家具があちこちの屋根の上に引っかかっているのが確認でき、濁流のすさまじさを物語っていた。

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