西日本豪雨 一時「陸の孤島」、広島・呉で断水や食料不足続く 6人生き埋め「何とか助かって」

 記録的な豪雨で死者8人、行方不明者17人が確認されている広島県呉市。海岸近くの山の斜面に沿って住宅が並ぶ天応西条(てんのうにしじょう)地区では土砂崩れで6人が生き埋めとなり、10日午前も捜索が続いた。過去の災害統計から生存率が大きく下がるとされる「発生後72時間」も経過。無事だった住民は「何とか一緒に避難したかった」と悔いを抱えながら救助活動を見守る。呉市は一時周辺の道路が寸断し「陸の孤島」となっていたこともあり、断水に加えて食料品が不足する状況が続いている。(野々山暢、前川康二)

 10日午前9時前。避難所近くの給水所では約40人が列を作っていた。断水が続き、市は40カ所に給水拠点を設けているが需要に追いつかず、約30分で水がなくなり、給水車が水をピストン輸送する状況が続く。

 ペットボトル6本を持って並んだ菅昭宗さん(73)は「トイレも食事にも水は必要。1日に何往復もしている」と疲れをにじませた。田中直樹さん(68)は「給水車で足りない分は、隣の住民から井戸水を分けてもらっている。ご近所同士が助け合って乗り切っている」と話した。

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