西日本豪雨 濁流押し寄せ病院、機能不全に 発電機壊れ、廊下に患者…まるで野戦病院 倉敷市真備町

 西日本豪雨で、面積の約3割が浸水した岡山県倉敷市真備町地区の「まび記念病院」(80床)は周囲から孤立し、機能不全に陥った。水位が上昇する中、地域医療を担う存在として、看護師が夜通しで患者をケア。医師が運び込まれてきた避難者を手当てした。水は既に引いたが、再開の見通しは立たないままだ。

 7日朝、病院の周囲に押し寄せていた濁流が玄関の自動ドアを吹き飛ばし、1階ロビーになだれ込んだ。のみ込まれた待合所の椅子や机が壁にぶつかって異様な音を立て、渦巻き状に旋回した。

 病院の入沢晃己事務部長は、吹き抜けの2階からぼうぜんと眺めていた。水は1時間ほどで2メートルの高さまで迫り、やがて完全に停電。屋外に設置された緊急用の発電機も使い物にならなかった。

 「気分は悪くないですか」。真っ暗になった院内ではナースコールが使えず、看護師らは総掛かりで患者約80人の安否を確認した。電動ベッドも起き上がったまま。周辺で孤立し、自衛隊のボートで救助された住民も次々と運び込まれ、7日午後11時には200人を超えた。けが人には医者が応急処置をした。

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