西日本豪雨 濁流押し寄せ病院、機能不全に 発電機壊れ、廊下に患者…まるで野戦病院 倉敷市真備町

 感染症などを警戒し、住民には「患者の部屋には絶対入らないで」と注意した。人間と一緒に避難してきた犬がほえる中、人々が廊下に横たわる様子はまるで野戦病院のようだった。入院患者用の備蓄食料は3日分あり、患者らに優先的に配布。避難者も7日夜に自衛隊が運んでくれたレトルト食品などで空腹をしのいだ。

 夜が明けると、透析患者約10人を優先してヘリコプターで搬送。やがて地域住民も自衛隊のボートで運ばれた。最後の救助者が脱出したのは8日午後4時すぎのことだった。

 泥だらけの椅子が無造作に積み重なり、壁にはくっきりと水の跡が残る。高さは3メートルを超えていた。1階にあった磁気共鳴画像装置(MRI)などの機器は全て壊れていた。水が引いた後「薬がほしい」と相談に来た男性もいたが、どうすることもできなかった。「再開のめどは全く立っていない」。入沢さんは目を赤くしながら、院内を見回していた。

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