西日本豪雨 不明の兄「早く見つけて」 榎川氾濫で新たな水害発生、続く捜索活動 広島・東区

複数の住宅が巻き込まれた土砂災害の現場で捜索活動を行う自衛隊員ら=9日、広島県呉市天応西条

複数の住宅が巻き込まれた土砂災害の現場で捜索活動を行う自衛隊員ら=9日、広島県呉市天応西条

 西日本豪雨による被害を受けた広島県内各地の災害現場は10日、行方不明者の救助や捜索活動が続いた。府中町で榎(えのき)川が氾濫する新たな被害が発生。断水に加え、物流網が寸断されている地域もあり、市民生活への影響は長期化の様相をみせている。

 濁流に襲われた広島市東区の馬木地区。安否不明の70代とみられる住民男性の捜索が続く住宅では、10日も消防隊員らが1階に流れ込んだ土砂を手作業でかき出し続けた。男性が住宅のそばを流れる川の濁流に流された可能性もあり、範囲を広げて捜索が行われた。

 夏の日差しが照りつけた被災地。かき出された土は山積みとなり、住宅の壁には押し寄せた土砂の跡がくっきりと残っていた。

 「早く見つけてほしい。一生懸命捜索してくれているが、見守っているだけではもどかしい」。兄の家のすぐ近くに住む弟の男性(66)は、そう話した。

 豪雨に見舞われた6日夜は、午後7時すぎに自宅が突然の濁流に襲われた。「避難しようとしたところ、目の前の川の水かさが上がって、家に水が飛び込んできた」と振り返る。

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