和歌山毒物カレー事件20年 毒入れていない」林死刑囚、今なお無実主張 執行への恐怖も吐露

 25日で発生から20年が経過した和歌山の毒物カレー事件。殺人などの罪で死刑が確定した林真(ま)須(す)美(み)死刑囚(57)の長男(30)によると、林死刑囚は現在も「カレーに毒は入れていない」などと無実を訴えているという。

 長男は6月下旬、収容先の大阪拘置所(大阪市都島区)で約30分間にわたって林死刑囚と面会。その後取材に応じた。

 長男によると、林死刑囚は、事件への関与を問われると「やっていない。やる意味がない」と否定。一方、多額の保険金詐欺については、「(長男ら4人の)子供を育てるためにお金を稼がなければいけなかった」と釈明した。

 カレー事件の遺族や被害者に対しては「同情しており、気持ちは十分理解しているつもり」としながらも、「真実を見てほしい」と語った。

 死刑確定後は収容先の部屋から拘置所の係員に呼び出されるたびに死刑が執行される恐怖を感じているといい、「部屋から外に出されるときは震えるほど怖い」と話していたという。

 林死刑囚は捜査段階から無実を訴え続けていたが、カレー鍋に混入されたものと同じ特徴のヒ素が林死刑囚の自宅などから見つかった▽林死刑囚の頭髪から高濃度のヒ素が検出され、ヒ素を取り扱っていたことが推認できる▽林死刑囚のみがカレー鍋にヒ素を混入できる機会があり、鍋のふたを開けるなどの不審な挙動を目撃されていた-などから有罪を認定され、21年に死刑判決が確定した。

 同年7月に和歌山地裁に再審請求を申し立てたが、29年3月に棄却。決定を不服として大阪高裁に即時抗告している。

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