和歌山毒物カレー事件20年 ヒ素中毒の後遺症、1~2割に手足のしびれやふらつき

 和歌山の毒物カレー事件の被害者を対象に和歌山市保健所が今年、11年ぶりに実施した健康調査で、回答者の1割が急性ヒ素中毒の後遺症とみられる手足のしびれや痛みを訴えていたことが分かった。事件は25日で発生から20年が経過したが、被害者の心身の傷は癒えないままだ。事件で死刑判決が確定した林真須美死刑囚(57)は裁判をやり直す再審を求めている。

 同保健所では事件が発生した平成10年以降、被害者の健康調査を複数回実施。調査は事件から10年近くが経過した19年が最後となっていたが、今回、改めて被害者の心身の状態を把握するため、11年ぶりに調査を行った。

 事件で急性ヒ素中毒を発症した63人と当時被害者のおなかにいた子供4人の計67人のうち、死亡者や転出者を除く58人が対象で、34人から回答を得た。

 この結果、回答者の1割が手足にしびれがあるなどヒ素中毒によって引き起こされた「末梢(まっしょう)神経障害」とみられる症状を訴えたほか、2割がふらつきや倦(けん)怠(たい)感があると回答。また、今でもカレーを食べられなかったり見ると不安になったりするという人は3割に上った。

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