西日本豪雨 「雨が怖い」台風12号に不安 被災住民、土のう積み上げ

 台風12号が近づいていることを受け、西日本豪雨の被災地では27日、被害拡大を防ごうと住民が土のうを積み上げるなどの対応に追われた。「雨が怖い」。豪雨のショックは大きく、不安は募るばかりだ。

 小田川の堤防が決壊するなどして51人が死亡した岡山県倉敷市真備町地区。避難生活を続ける主婦、井上加代子さん(73)は「堤防の復旧工事が終わっておらず、また水があふれるかもしれない」。災害ごみが積まれた場所が複数あり、別の住民は「強風で散乱しないか心配」と顔をしかめた。

 広島県坂町小屋浦地区では、住民らが再び雨水や土砂が流入しないよう、住宅の玄関先に土のうを積んだ。作業をしていた女性は「台風が消滅してくれればいいのですが」と祈るように話した。

 自宅が浸水被害を受けた会社員、谷功さん(42)は「あの日から雨が怖くなった。台風が来たら早めに避難したい」と不安げな表情を浮かべた。

 肱川が氾濫して浸水被害が発生し、5人が犠牲になった愛媛県西予市野村町地区。当時、上流にある野村ダムが、安全とされる基準の6倍の量を放流した。

 スポーツ用品店を営む市川恵人さん(61)は、天井まで浸水した店内を片付け、営業を再開したばかり。「これほどの被害が出ることはないと思うが、ダムの放流があれば、また同じことが起きるかもしれない」と話した。

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