西日本豪雨 3週間ぶり利用者の笑顔 広島市安佐北区 郵便局が営業再開

 西日本豪雨で浸水被害を受けた広島市安佐北区口田の「口田郵便局」が約3週間ぶりに営業を再開した。明治期から100年以上続く地元密着の特定郵便局で、再開を待ちわびた利用者や職員らは「大変でしたね」「局長さんの顔を見たらほっとした」と互いに声を掛け合い、喜びを分かち合った。

 口田地区は豪雨が発生した6日夜、排水能力を超えた内水による浸水被害が発生。口田郵便局も膝下ほどの高さまで浸水した。7日未明には水が引いたが、局内のATM(現金自動預払機)などが破損、営業停止を余儀なくされた。

 修理業者はどこも手いっぱい。郵便局を含む事業所には復旧支援のボランティアも立ち入れず、郵便局の職員と、近郊の他局から駆けつけた職員らだけで復旧作業を進めた。

 「気ばかりが焦った」と局長の荒瀬博文さん(60)。浸水で傷んだカーペットの張り替え業者を待ちきれず、自分で洗って再利用しようとした時、安佐南区から手伝いに来てくれた別の郵便局長が「洗っても臭いは消えない」と4年前の広島土砂災害の経験を生かして教えてくれた。

 復旧作業は徐々に進んだが、最大の難関は破損した2台のATMだった。明治時代後期から続き、荒瀬さんで5代目となる口田郵便局は、特定郵便局としては全国有数の口座数を誇り、豪雨前には通常、窓口に1日約200人、ATMに約300人が訪れていた。

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