西日本豪雨 近づく台風12号、再びの雨に被災地不安 行政は対策急ぐ

 28日から29日にかけて本州に上陸するとみられる台風12号。29日には西日本豪雨の被災地を横断すると予想されており、被災者からは不安の声があがる。自治体は週末にかけてボランティアの受け入れを停止し、早めの避難を促すなど、警戒を強めている。

片付けたのに

 「台風が来るので」。浸水被害を受けた岡山県倉敷市真備(まび)町川辺の主婦、大原美子さん(71)は27日、屋外に運び出して乾かしていた靴や衣服などを、家族と協力して再び自宅に戻した。「これ以上、水が家の中に来ないといいが…」と、不安を隠せない。

 小田川など4河川が決壊して広範囲に浸水し、大きな被害を受けた真備町地区では、県などが堤防に土嚢(どのう)を積んで盛り土をつくる復旧工事を進めているが、このうち末政川で作業が終わっていない。自宅が全壊した男性(60)は「浸水すれば土砂が粘土質になり、かき出すのに苦労する。せっかく片付けたのに元のもくあみにはなりたくない」と祈るように話した。

 浸水によりアルミ工場の爆発事故が起きた同県総社(そうじゃ)市下原地区では、爆風で窓ガラスや屋根が損壊した家屋が多い。近くに住む諏訪保さん(85)は、「窓ガラスは全部割れた。早く覆わないと雨に対応できない」と、作業の手を休ませることなく語った。

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