台風12号接近、被災地ではどのような準備が望ましいか

 台風12号により、地盤が緩んでいる西日本豪雨の被災地には、豪雨後初のまとまった雨が降る見込み。土砂崩れなどの二次災害が懸念されるが、被害を防いだり軽減したりするためには、どうすればいいのか。

 「少しの雨でも土砂崩れや流木が押し寄せる可能性があり、ハード面での対策には限界がある」。近畿大工学部の難波義郎教授(建築防災)はこう話し、「早めの避難が重要で、可能ならば夜になって暗くなる前に逃げてほしい。避難所への移動に備え、長靴やかっぱ、情報収集のためのラジオなどを準備するのが望ましい」と呼びかける。

 難波教授は、今回の豪雨では浸水した住宅の1階部分から遺体が見つかったケースが多かったとして「足が不自由な高齢者がいる家庭は、避難所よりも自宅の上階に逃げた方が安全という場合も考えられる」と指摘。万一浸水した際にも、状況に応じた柔軟な対応を取るよう求めた。

 豪雨では、気象庁や自治体が繰り返し警戒を呼びかけたが、住民の避難行動につながらなかった例もあった。災害時の住民避難に詳しい東洋大の及川康准教授(災害社会工学)は、「今回の台風は、前回の豪雨被害の続きであるとの認識を持ってほしい。リスクを低く見積もらず、主体的に行動に移してほしい」と話した。

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