西日本豪雨 土砂・がれき今もなお 台風に不安募らす住民 広島・小屋浦ルポ

 西日本豪雨で甚大な被害が出た広島県坂町(さかちょう)の小屋浦(こやうら)地区を、約3週間ぶりに取材した。現場では消防や自衛隊などによる行方不明者の捜索や流れ込んだ土砂の撤去作業が今も続き、がれきや土砂が災害発生当初のままになっている場所も少なくない。氾濫した川の復旧も進んでおらず、台風12号が接近する中、住民らは二次災害への不安を募らせていた。(桑波田仰太)

 坂町と同県呉市との境付近に位置する人口約1800人の小屋浦地区は、地区の中央部を東西に流れる天地川(てんちがわ)に大量の土石流が流れ込み、周辺の民家があふれ出した土砂にのみ込まれた。逃げ遅れて家ごと流された人も多く、死者は27日時点で15人。今も1人が行方不明のままだ。

 広島呉道路や国道31号、JR呉線が寸断されて一時「陸の孤島」になった同地区には、今も直径2~3メートル以上ある巨石やつぶれた車が、いたるところに転がっていた。「あそこには民家があった」。住民が指さす土地は、ほとんど更地になっていた。

 土砂に埋もれた民家や車など、復旧作業が追いつかずに手つかずになっているところが目立つ。天地川も、河口から約800メートル付近には今も大量の土砂や巨石、がれきが堆積している。大雨が降れば、周辺が再び浸水してしまう可能性もある。

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