西日本豪雨 被災地、片付け再開 大きな被害なく安堵の声も

 台風12号が通過した西日本豪雨の被災地では30日、住民らが自宅の片付け作業を再開した。大きな被害はなく安堵の声が漏れた一方、自治体は引き続き土砂災害など二次被害に警戒するよう呼び掛けた。

 豪雨で自宅が浸水し、2階で生活を続ける岡山県倉敷市真備町地区の男性会社員(65)は、台風12号が通過する前日から物が飛ばされないよう対応に追われた。「被害がなくて良かったが、これから本格的な台風シーズンに入るので心配だ」と話した。

 広島市安芸区矢野東地区の主婦(75)は、自宅の敷地に流れ込んだ土砂の撤去を再開。「今朝は6時半から作業を始めた。1人では体力的にも厳しく、なかなか進まない」と汗を拭った。

 広島県坂町小屋浦地区では強い日差しの中、住民やボランティアがスコップなどを手に後片付けに追われた。自宅の土砂を撤去していた無職西谷利明さん(70)は「ただでさえ大変なのに、台風まで来ると憂鬱になる。先が見えないけど、諦めずにできることをやるしかない」と語った。

 広島県によると、県内で新たな土砂崩れや河川の氾濫は確認されず、けが人もいなかった。愛媛県でも台風による人的被害は確認されていないが、県災害対策本部は「今後も気象情報や避難情報をキャッチし、自分の身を守る行動を取ってほしい」と注意喚起した。

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