猛暑で学校プールが中止に…水温上昇で熱中症を回避、教委や現場が判断

 約290校の市立小学校を抱える大阪市教委では、中止や延期も含めてプール開放の可否を柔軟に検討するよう、例年以上に徹底して各校に周知。愛知県安(あん)城(じょう)市教委は市立小中学校すべてに今週中のプール使用中止を通知した。

 東京都新宿区の区立西新宿小では連日の酷暑を受け今月、気温などから熱中症の危険性を判断する測定器を校内に設置。測定結果や環境省が公表している暑さ指数などから水泳指導の可否を判断するといい、23~25日を中止。30日は行われたが、31日は中止の見込みが高いという。清水仁校長(55)は「こんなことは教員経験の中でも初めて。子供たちに万が一のことがあってはいけないと判断した」と話した。

 文部科学省が平成26年に発表した水泳指導の手引は、望ましい水温を23度以上としつつも「あくまで目安で、水温、気温などを考慮して判断することが大切」とも記載している。

 「水中ではのどの渇きを感じにくく、水圧で体が保たれ脱水症状を自覚しづらい」。こう指摘するのは日本体育大スポーツ危機管理研究所の南部さおり副所長。「小さな子供は体調の変化をうまく言葉にできず、熱性疲労にも『疲れた』『眠い』と口にすることがある」とも説明する。

 南部さんは「熱中症は自覚症状がメイン。体調がおかしいと感じたら友達や先生に伝えるよう指導することも必要だ」と強調した。

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