西日本豪雨 「痛みを少しでも楽に」僧侶が避難所でマッサージ、被災者の体と心ほぐす

 甚大な浸水被害に見舞われた岡山県倉敷市真備町地区の避難所で、岡山市内でカイロプラクティック(整体療術)治療院を営む僧侶の中村宥海さん(47)のマッサージが被災者らの心身をほぐしている。元プロボクサーでもある中村さんは「体の痛みが少しでも楽になるだけで前向きになれる。力になれればうれしい」と指先からエールを送る。

 7月中旬。多くの住民が避難生活を続ける倉敷市立岡田小。隣接する幼稚園の教室には、段ボール製の即席ベッドが並ぶ。「疲れてくると、ここの筋肉が硬くなってくるんですよ」。訪れた住民の足をさすりながら、中村さんが優しく語り掛けていた。

 ボランティアで1回30分。教室に冷房は効いておらず、額の汗をリストバンドで何度も拭いながら施術した。連日にわたる自宅の泥掃除で膝が痛くなったという森本澄子さん(68)は「今日で3回目。すっきりした気持ちになれる唯一の息抜きです」。

 途中、場所を小学校教室に移し、7月30日まで続けた。1日で10人しか施術できなかったが、予約で埋まるほど好評。寺が忙しくなるお盆が明けたらまた被災地まで足を運ぶつもりだ。

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