西日本豪雨 JAF救援要請1万2千件 水没や故障車で7月は昨年比2倍

 西日本豪雨で大きな被害が出た岡山、広島、愛媛の3県で、水没や故障などで動かせなくなった車の救援要請が日本自動車連盟(JAF)へ7月に1万2千件以上寄せられたことが3日、分かった。昨年7月の2倍近くの件数という。被災地では代替の移動手段となるレンタカーも予約が埋まり、生活の足を失った住民らの復旧活動に支障を来している。

広島6382件 岡山3935件 愛媛2014件

 JAFによると、各地で被害が出始めた7月6~29日の救援要請は広島6282件、岡山3935件、愛媛2014件の計1万2231件。このうち水没や土砂に埋もれたことが原因なのは広島1486件、岡山958件、愛媛202件だった。ほかにも電気系統の故障や、路面の悪化によるパンクなどで要請が増えたとみられる。

 JAFは全国のスタッフやレッカー車を岡山や広島に集める特別態勢を組み、急ピッチで車の撤去に当たった。

 移動や買い物など生活への影響も出ている。岡山県倉敷市真備町地区の女性調理師(50)は自宅の車3台が水没。水や食料を避難所へ取りに行くにも車が必要で、やむなく中古車購入を決めた。「車がないと片付けも買い物もできず、どうしようもない」と諦め顔だ。

深刻なレンタカー不足 全て貸し出し中の店舗続出

 被災地ではレンタカー不足も深刻化。トヨタレンタリース岡山では、被災者の自動車保険による代車のオーダーが殺到し、所有する約1200台が出払ったまま。担当者は「店はパンク状態。ずっと依頼が絶えず、他県の系列店から車を借りてもカバーしきれない」。同リース広島も約千台全てが貸し出し中という。

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