西日本豪雨 原爆追悼行事も中止や縮小 運営者被災

 西日本豪雨で被災した広島県では8月6日の原爆の日に向け、県内各地で行われる予定だった追悼行事の中止や縮小が相次いでいる。会場自体が避難所になっていたり、運営の担い手が被災したりしたためだ。

準備ができない

 江田島市原爆被害者の会は7月28日に予定していた慰霊祭を中止した。毎年市長や市民ら約100人が参列していたが、豪雨で土砂崩れが発生。今年は運営を担う地元住民の中にも被災した家庭があり、準備ができないと判断した。

 28日は会の役員4人だけが市内の慰霊碑前に集まり、花を供え手を合わせた。4歳で被爆した会長の大原忠さん(77)は「(会員の高齢化で)慰霊祭自体いつできなくなるか分からない中、中止は残念だ。来年は実施したい」と話した。

 豪雨で4人が亡くなった竹原市や、大規模な浸水被害があった三原市でも災害対応を優先するため、市などが主催する追悼式を中止した。

 呉市の呉原爆被害者友の会は8月6日朝に広島市で開かれる平和記念式典への団体参加を取りやめた。広島市と呉市を結ぶ高速道路の通行止めが続き、一般道で度々渋滞が発生するなど交通事情の悪化が原因で、事務局長の大藤東さん(89)は「午前8時の式典開始に間に合わない可能性があった」と話した。

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