西日本豪雨 励ましの言葉「今も心に」 呉で犠牲の姉弟を友人ら悼む

 西日本豪雨で広島県呉市の高校2年、川野琴子さん(16)と弟の小学5年、敬大君(10)は、祖父(78)や母親(44)と車で避難中、土砂崩れに巻き込まれたとみられ、遺体となって見つかった。2人とも悩みなどを抱えた友人を常に励まし、背中を押してくれる存在だった。「心に刻まれている」。支えられた人たちは今、亡き友の言葉をかみしめている。

 「土砂で車が動かない」。7月6日夜、父親の携帯に琴子さんの緊迫した声が響いた。家に不在だった父親以外の4人で親戚の家に避難する途中だったとみられ、琴子さんの悲鳴を最後に電話は切れた。4人の遺体は、自宅から約2キロ離れた川付近で見つかった。

 琴子さんは高校の卓球部で副部長を務めた。「やるぞ」と声を出して雰囲気を盛り上げ、おとなしい子には自分から話し掛け会話の輪に入れた。

 ある友人は、仲間から孤立していたときに「大丈夫だよ、一緒にいてあげるけん」と言ってくれたことを覚えている。「自分のことは二の次のような子だった」

 別の友人は豪雨の約1カ月前、人間関係に悩んでいると打ち明けた。「思ったことはちゃんと話さなきゃ駄目だよ」。優しくアドバイスを受け、「できるかできないかじゃない、やるかやらないかだよ」と話し合いを促された。その言葉は心に残り「頑張らなきゃ」と今も思わせてくれる。

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