西日本豪雨 家屋の2階に達する濁流、平屋で犠牲…遺族ら、救い出せなかった後悔募らせる

 西日本豪雨により岡山県倉敷市真備町有井で犠牲になった丸山勇さん(77)と斎藤庚恵さん(76)はともに平屋住まいだった。一帯は家屋の2階に達するほどの濁流に襲われた。遺族らは、危険な状況から救い出せなかったことを悔やむ。

 丸山さんの妻、保子さん(72)は7日未明、水で自宅の畳が浮いてきたのに気付き、2人で愛犬を連れてロフトに逃げた。水が迫ったが窓がなく、玄関から避難しようと立ち泳ぎで移動。玄関にたどり着いたが、水圧で扉は開かない。

 ロフトに戻ろうと丸山さんに声を掛けたが、暗闇の中で姿は見えなくなった。「お父さん無事でいて」と願っていた。長い時間が経過したように感じた。顔だけが水から出る状態でいると、屋根に穴を開けた救助隊に助け出された。

 避難所で生活を続ける保子さんは「お父さんは体が丈夫ではなかったけど、助かろうと水の中に潜ったのかもしれない。生かされた命なので前を向きたい」と話す。

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