西日本豪雨 「早く見つかって」とれたて野菜配る親切な男性、小学生姉妹も…

 採れたて野菜を配る男性、小学生の姉妹、若者のため服を作ってあげた女性-。西日本を襲った豪雨災害は6日で1カ月となるが、今も11人の行方が分からない。「早く見つかって」。捜索活動を見守る近隣住民らは祈り続けている。

 岡山県高梁市の建部光明さん(66)は畑で育てたキャベツやレタスを収穫すると、近所に住む1人暮らしのお年寄りらに配って回った。昨年まではガソリンスタンドで勤務。配達時間が終わっても「寒いだろうから」と、暖房用の灯油を届ける優しい性格で知られた。

 一緒に働いていた平松幸子さん(59)は、趣味の釣りの話を楽しそうにする姿が忘れられない。「帰ってきて『ほんまに遠くまで釣りに行ってたなあ』と言えたら」と沈痛な表情。友人の女性(63)は行方不明になった7月6日にも言葉を交わし、「雨が降って帰れなくなるから」と別れた。「いいかげん出ておいでよ」とつぶやいた。

 広島市安芸区では、県道を走る車が川に転落。乗っていた母親と兄は助かったが、11歳と6歳の姉妹が流された。濁流にのまれるのを見た近所の女性は「どうすることもできなかった」と唇をかみしめ、捜索に当たる消防の責任者は「とにかく早く見つかってほしい」と語った。

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