西日本豪雨 続く断水、がれき撤去に追われ…依然傷痕深く 水害の広島・三原

 西日本豪雨で広島県三原市は、中心部を流れる沼田川などの氾濫で、床上浸水・床下浸水あわせて2616軒が被害を受けるなど県内でも最大級の水害に見舞われた。6日で1カ月を迎える現場を歩くと、今も一部地域で水が使えない家があり、がれきの撤去に追われるなど依然傷痕は深い。災害廃棄物(災害ごみ)の処理も依然進まず、本格的な復旧までには、なお時間を要しそうだ。(児玉佳子)

浸水した自宅の片付けに追われる住民=三原市本郷町船木地区

浸水した自宅の片付けに追われる住民=三原市本郷町船木地区

拠点施設

 「お弁当はまだありますか?」「作業用のジャージがほしいのだけど」

 氾濫した沼田川沿いにある市内の本郷町船木地区。現在、物資提供の拠点となっている「船木ふれあいセンター」では炎天下の中、自宅の復旧作業に追われる被災者が、つかの間の涼や休憩を取りに1日約140人訪れる。

 センターでは市が発注した弁当や飲料、衣類などの生活物資がずらりと並ぶ。地区では長期にわたり断水が続き、今も配管が壊れたりして水が使えない住民もいる。

 地区の主婦(54)は「浄化槽が砂に埋もれて生活用水が使えないので、弁当の支給は本当に助かる」と笑顔をみせた。

 大規模な浸水被害で、センターでは当初、避難所にたどり着けない被災者が押しかけ、急きょ開放。最大で約160人が寝泊まりしていた。

 室内は当初、ほこりやカビがある部屋も見受けられたが、ウエットティッシュなどを使い清掃した。

 運営の担当者は「物資の提供はもちろん、これからは情報もより求められる。できることを考えていきたい」と話す。

住宅街

 市によると、西日本豪雨では市内の10河川計19カ所で水があふれ、各地で堤防の破堤や越水も多発。要介護者も含む8人が犠牲となり、全半壊または一部損壊の家屋は計146軒に達した。

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