西日本豪雨 発生1カ月 先の見えない避難所暮らし 被災者は生活再建の課題に直面

 西日本豪雨で被害の実態が明らかになってから7日で1カ月。被災地では復旧に向けた動きが進む中、被害が特に大きかった広島、岡山、愛媛3県で約3400人の被災者が、現在も避難所暮らしを余儀なくされている。

 先の見えない生活に疲労の色を濃くする一方、避難所からみなし仮設住宅に移った被災者も、なじみのない土地での暮らしに不安を募らせている。

 土石流に襲われ、10人以上が犠牲になった広島県坂町小屋浦地区の避難所には約180人が身を寄せる。

 小屋浦ふれあいセンターで6日から避難している立(たて)畠(はた)勝昭さん(76)は、「この先の見通しはない」と、1カ月が過ぎても変わらない現状を嘆いた。

 日中は自宅に流れ込んだ土砂の片付け作業に追われる。だが、自宅を支える柱が腐り始めており、「片付いたとしても住むことはできない」と肩を落とす。

 避難所では周りの物音が気になり、眠れない夜が続く。熱中症を防ぐためこまめに水分補給しているが、「高齢で体力的には限界。いつ体調を崩すか不安」と暗い表情を浮かべた。

 町立小屋浦小の体育館に避難する立畠アツコさん(77)は、1週間ほど前に発熱やせきの症状が出たため病院で診察を受け、薬を飲み続けている。

 自宅1階の土砂は片付いたが、安全に住める状態なのか分からないため、避難を続けざるを得ない。「少しでも早く自宅に戻りたいが、どうすればいいかも分からない」とこぼした。

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