防災ヘリ墜落 航空隊と消防本部は重い空気 「何も話せない」一様に口閉ざす

 墜落した群馬県防災ヘリコプターに隊員が乗っていた県防災航空隊(前橋市)と吾妻広域消防本部(東吾妻町)は10日、重い空気に包まれ、出入りする隊員らは「何も話せない」などと一様に口を閉ざした。

 「こんな状態なので何も話せない」

 吾妻広域消防本部では同日午後、ヘルメットをかぶった消防隊員を乗せた消防車や救急が、たびたびサイレンを鳴らして走り去るなど慌ただしい状況が続く中で、出入りしていた消防隊員は硬い表情を見せた。

 現場は山深く、空からの捜索が中心となっている。別の隊員は安否不明者の本格的な捜索に向け、「地上隊をフルに準備している」と力を込めた。

 事故を知って駆けつけたという同本部OBの奥木皓(おくぎ・ひろし)さん(70)は「(搭乗者の)名前を聞いたら、みんな知っている隊員。でも(本部の)中は、みんな黙ったままで何も言える状況じゃなかった。生きていることを信じたい」と声を詰まらせた。

 県防災航空隊の本部は同日夜には、ひっそりとしており、時折、警察官が出入りをするなどしていた。インターホンで応答した同隊隊員は「一切、対応しない」と話すのみだった。

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